宇宙のイシュタムが完結したことについて。

イシュタムが完結したのでちょっとご紹介したい。
『宇宙のイシュタム』は角川のガンダムエースで連載されており中断ののち単行本で決着というカタチをとっている。
ガンダムエースとは
ガンダムオンリーという20年前では考えられなかったコミック雑誌である。
といってもバンダイあたりのサイバーコミックとかそういうのりの漫画誌もなくはなかったのだがここまで番宣、販促的な漫画誌をバンダイものっかっての創刊というのは非常におどろきでありとうとうここまで来たかという思いでもある。
作者は飯田馬之介。亡くなられた神田武幸監督(バイファム)のあとを引継ぎ『08小隊』を監督した男である。画風はまあカバーを見て欲しい。
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ちょっと初期のナウシカの連載を思い出させる。これはなんか関係あるんだろうか?よく解らないが。



ともかくかなりリアリズム重視だしガンダム世界での重要ファクター、というかこの虚構を成立させているミノフスキー粒子でジオン公国軍がいかにして緒戦をものにしたかとか戦争の裏でうごめくものとか純粋に軍人の責務を全うしようとする連邦軍の戦艦のクルーとか読み応えもあるしラストの驚愕の展開もかなり驚かされた。奇麗事だけじゃないいわばガンダム版『ブラックホークダウン』だ。
でも最近安彦さんのTHEオリジンもこのアイランドイフイッシュ落着の降りを書いてたりとかまあ整合性とかいいだすときりがないけれどジオンのモビルスーツパイロット、エリザ・ヘブンと連邦軍戦艦トーチタス火器管制科士官ナダ・チノミ中尉を中心とした物語が紡がれていき最後の落着までの時を描いている。

もちろんあらっぽい部分もあるがガンダム世界のお約束事を使おうとしている点が印象に残る。
例えば連邦軍の主力兵器はもちろんメガ粒子砲もあるのだが無線誘導の高機動飛翔体に搭載された核ミサイルであったりジオンがコロニー内の残敵掃討作戦でルッグン偵察機のマイクロフォンを使う描写などマニアならにやりとする描写が多い。
そして18メートルの巨人と兵士の戦いや宇宙空間での距離感の把握しにくさをガンダムセンチュリーで読んだ人ならああと思うシーンなども用意されている。
そういうちょっとミリタリーオタに設定オタな人なら結構楽しめる描写があるがそれ以外の人にも読んで欲しい力作である。

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by tonbori-dr | 2006-07-30 20:46 | cartoon