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Movietonbori堂支配人の四方山話

前回は役者さんでまあちょっと書いてみたわけだけどもなんというか今邦画の世界では映画ってもんを撮れる人はどんどん少なくなっていると言ってもいいのかもしれない。そして映画を撮れる状況があってもなんか微妙にボタンの掛け違えをやっている人が多いのかもしれない。



『大事件ブレイキングニュース』でも言ったことだが、持論として映画は「ホン(脚本)、演出(監督)、役者」の三位一体が取れているものが名画たりえる。そしてその要はホンであるというもの。
で今まではホンがダメダメだよとか思っていたけど実は演出の想像力がまだ甘いのではとなんかそう感じ始めた。もっともおいらの観てない監督さんですげーっていう人がいるのかもしれんけれど。
そのあたり難しいところだ。ベテランばかりに頼り新人が出てこなかったのは映画界が魅力あるモノを作れなかった時期があってそれが大きな要因だと思うのだがだからといって安易に懐古主義や観た事のある映像をただ引っ張るんじゃなく想像力を働かせて再現してみーやとまあそういうことだ。こないだ「大事件」を観てつくづくそう思った。ここでこう来るというその予想を常に上回る。そんな映画があるか?しかも2時間よりも短い90分でギュっと濃縮されている。そりゃかなわんなと思う。だけど出来るはず。想像力があればピーターのように中つ国を現出させることも出来るのだから。
大事件のエントリで熱量と語ったがプラス想像力というのも列記しておきたい。

by tonbori-dr | 2006-01-20 23:43 | Movie