スチームパンクな冒険活劇。『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』

てなわけで『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』の感想。
今回、2作目にして最大最凶ライバル、モリアーティ教授とのガチ勝負がメインデイッシュ。
原作に対してのオマージュは個人的にニヤリとしたがシャーロキアンにはどう映ったか?ってのは気になった。
ネタバレになるけど前作のキーキャラだった「あの人」の使い方とかクライマックスとかね。

ストーリーは前作の後、ヨーロッパ各地で連続爆破事件が発生。アナーキストの犯行ではないかという世間に対して独自の捜査を進めていたホームズはアイリーン・アドラーを尾行し彼女がオークション会場である人物と封書と引き換えに荷物を渡す現場を押さえるが、その荷物は爆弾だった!会場の混乱にまぎれその人物ホフマンスタールは殺害されアイリーンも姿を消す。だがそれは欧州を揺るがす大事件の序章でしかなかった。

少々冗長だったけど近代版ミッション・インポッシブルというべきテンポをもつアクション映画で推理というよりは古典的な冒険小説の趣。そしてまさにスチームパンク。前作のガジェットもそうだったけど、今回もそういう部分が顕著に見て取れる。
列車での激闘や、敵の本拠に乗り込んでの大騒ぎに脱出。数々の小道具に絢爛たる時代設定。
ちょうど第一次世界大戦前夜でもある世情を上手く取り入れた感じも面白い。
いわば近代の007といった趣なのである。

その題材にモリアーティとの対決をもってきたのは必然かもしれない。「赤毛連盟」や「踊る人形」のような謎解きよりもモリアーティという犯罪界のナポレオンは証拠もほとんど残さずその天才的頭脳をもってして、犯罪をプロデュースする犯罪者。だから小さい証拠を巡ってのやりとりと彼の犯行を阻止する部分がメインとなり謎解きよりもそういう犯罪と闘うという部分がクローズアップされる。そういうところで前作よりスケールアップしたホームズの活躍が描かれることとなった。

今回、実はシャーロックよりも頭脳明晰な政府の役人であるマイクロフト(演じるはアメリカのサスペンスドラマ「BONES」に一風変わった精神科医として印象深い登場をしたスティーヴン・フライ、適役!)が登場した。そしてヒロインとして本国版「ドラゴン・タトゥーの女」を演じて一躍注目のノオミ・ラパスがエキゾチックなジプシーの占い師として事件のキーを握る女性を演じている。
宿敵モリアーティにはジャレッド・ハリス。前作のマーク・ストロングのブラックウッド卿よりアクが弱い?と思ったが案外そういう普通の人ほど恐ろしいというか。なかなかの食わせ者である部分が後半に生きてくる。

楽しいスチームパンクな冒険活劇として楽しく観れる1本。まあしつこいようだけどちょっと冗長だけどね(^^;
あ、それとホームズとワトスンのじゃれあいとかは腐の人がよろこびそうだなあとも思いましたとさww
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by tonbori-dr | 2012-05-23 23:15 | Movie