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ほんとは怖い「アメリ」

ブログ・DE・ロードショーのお題でございました「アメリ」

一度か二度は観た記憶があるけど凄く断片的でなんでかなーと思ったらながら観だったからでござる(苦笑)という。

なんで観たのかは多分公開当時おされだよとかいろいろ話題になったからだったと思う。なので一応観ておこうかという。でもなんか画がしゃべってたり、急にミスタービーンチックになったり、おしゃれなキャフェーでなんか小芝居という印象だったのが今回観てやっとこ全部繋がった(笑)

なるほどいい映画ですよね…。でも正直自分の観たジュネの映画の系譜から言えば割りと偏愛な部分がちゃんとあって、そこはあまり言及されていないのねと。いや正確にはそこさえも愛すべき部分として認識されちゃっているというか。

ちなみに自分が観たジュネの映画は「エイリアン4」歴代の中では評価が割れていると思うんだけども自分は好き。だってウィノナが出てるんだもの(^^;でジュネっていうのはマイノリティ(それは人種的だけじゃなくて弱者やなんだろう社会からはみ出している人たち)に対する偏愛かな。主人公だけじゃなくて実は登場人物のほとんど全員がそうだということからもそれは明らか。

だからこそ愛おしさが溢れてくるとも言えるんだけども、これはある種のグランギニョルなんだなと。元々彼のフィルモグラフィーを紐解けばそれは明快なんだけど一見、普通でも実はちょっとしたことでちょっと外れた人たちがいてその人たちへの愛情が溢れているからこそ「アメリ」ってちゃんと観ていられるんだけど、時にやり過ぎに見えるアメリの悪戯や周りの人々のちょっとだけ行き過ぎた行動はちょっと不安に駆られるのはやっぱりそういう事なのかもしれない。もっとも監督が登場人物に愛情を注いでいるため、そこに気が付くことは稀だと思うけど。

もう一つ、この映画には有色人種が出てこないということで保守的、右翼的という批判があったそうだけどそれは樹を見て森を見ずな話だと思う。有色人種がキャスティングされなかったのはパリのベタな街角にいるひとたちをを活写しただけでたまたまであり、そもそもが出ている人たちが先にも書いたようにマイノリティなんだから。

でほんとにに怖い部分はアメリって善なるレクター博士だよねえと。ちょっと飛躍過ぎたかもしれないけれど空想力(妄想力)が逞しく、それに行動力(八百屋店主への悪戯は行き過ぎているを越えてちょっと度が過ぎている)があるわけで、もし虐待でも受けていたりトラウマを悪い風に受けていれば…充分にありえたんじゃないかなと(^^;いやこれは「クリミナル・マインド」とか「メンタリスト」「ライ・トゥー・ミー」を観すぎて俄かプロファイラーにかぶれているだけかもしれませんが…。まあ善人も悪人も紙一重かもなということをちょっと思ったので。

実際、ドワーフの悪戯で結末はいい方へ転がったわけだけど、ブラックユーモア的に展開すれば、いやそういうストーリーならお父さんノイローゼになってましたよ、多分(^^;それにジョゼフとジョルジェットのエピソードも一筋縄で落としてないし(笑)でもあれはアレで正解なんですけどね。というか普通に落ちてよかったというか、ジーナを含めて三角関係で血の雨が降るんじゃないかと心配しましたというのは嘘です(笑)でも自分の趣味をちょっと抑え目にしてちょっと変わった女の子のファンタジーとして上手くまとめていたなと思った1本でした。

と今、ちょっと間違いないか(役名とかが)調べていたら、それまでの作風とちょと変わったのはデリカテッセンなどで組んでいた長年の盟友マルク・キャロと袂を分けたからという弁が!でもエイリアン4ではキャロ、ハリウッドを嫌って帰ったって聞いてたんだけどなあ(^^;まあフランス人らしくエスプリが効いているってことなんでしょうか(爆)

しかしもともとはエミリー・ワトソンが主役に想定されていたのか。エミリー・ワトソンが主演を張っていたら多分クラリック・ジョン・プレストンが出てきてガンカタを使い出して別の映画になったかもしれないですね(嘘)

参考:
エイリアン4 - Wikipedia
アメリ - Wikipedia
映画 アメリ - allcinema
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by tonbori-dr | 2011-08-11 00:04 | Movie