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そりゃ皆、大喜びだわ。『キック・アス』

ということで新年一発目は『ヒット・ガール』!じゃなかった『キック・アス』である。
まあどこもかしこも皆、大喜び(当社比100%)でございますが正直、普通の人の感想を聞きたいもんであるな。でもこーいうジャンルの映画が好きな人なら見逃せない1本だと思う。それは間違いない。

お話はさえないギークの少年(あっちのオタク、のようなもの)デイブがアメコミのコスチュームヒーローたちにあこがれコスプレするうちにそれでは満足できなくなり町をパトロールするが町の悪党をみつけても華麗に退治できるわけも無く返り討ち。その上刺されてふらふらのところを自動車にはねられて複雑骨折。それでもめげない彼はあるとんでもない事件に巻き込まれていくことになる。というあらすじ。

まあかなりざっくりなのであとは劇場で確認していただきたいと思うけれど、今の話にヒットガールがどう絡むんだよと言われると、とりあえずそのとんでもない事件だよと(笑)いわざるを得ない。

だがこのお話、アメコミのみならずヒーロー考察にもなってって、「ウォッチメン」や「バットマン・ダークナイト・リターンズ」などにも通じるものになってる。そもそもデイブが冒頭になげかける疑問「なぜ誰もヒーローにならないのか?」というものは思っても口にしない話。だからこそこのヒーロー譚にひきこまれていく。それは「スパイダーマン」のオマージュであり「バットマン」へのリスペクトであったりするのだがそれ以外にもさえないチェリーボーイの青春物語でもありながら、一方では凄惨なクライムサスペンスでもある。その上にコメディってどんだけよくばりなんだよ!(笑)でもちゃんと成立しているのは作った人たちが(原作者マーク・ミラーに監督のマシュー・ヴォーン)がちゃんとツボを押さえているからだ。だから腑に落ちるし納得する。

いや多分日本でも出来ると思うんだけどなあ。日本にも世界にとどろくウルトラマンや仮面ライダーがいるんだからーって正直嫉妬しちゃったゼw

とまあヒットガールの大活躍とキック・アスの奮闘をすぐさま劇場へ目撃するべし。>その筋の人たち
でも本当に日本でちゃんと公開されて良かった。

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ちなみにキャストではアメコミ好きで有名な我らのニコラス・ケイジや『シャーロック・ホームズ』の敵役を演じた(ロビン・フッドでもそういえば悪役ででてるらしい)マーク・ストロングがでているがなんといってもヒットガール/ミンディ役のクロエ・グレース・モリッツ。若干13歳?いや恐れ入りました。
あとね、NHKの海外SFドラマ『プライミーバル』のサードシーズンで途中から主人公として参加しているダニー役、ジェイソン・フレミングが意外な、いやあの面相なんでそれほどでもないんだけど(笑)な役で登場している。まあマシュー・ヴォーンがイギリスの人なんであまり違和感はないのかも。そういえばヴォーンの映画『レイヤーケーキ』にも通じる主人公のモノローグで話が進むのもちょっと同じだなーと思ったね。あと24のメイソンがでてます。

そうそうちょっとね、アレ?っていうところもあったんだけど、その中でもこれだけ、もしかして自分が見落としただけかも知れんので、マイケル・リスポリ演じるジョーは何処へいったんだ?『マチェーテ』でトム・サビーニ演じる殺し屋オシリスなみに謎だwww

原作のマーク・ミラーはあのボンクラ映画『ウォンテッド』の原作者でもあるんだけど今回は製作総指揮もしているほどに入れ込んでいる。マシューも同様だけど結局メジャースタジオからの出資は受けられず結果インディペンデントとして制作されたそうな。ここらへんは洋の東西を問わずってことなのかもなという気もする。

参考:
キック・アス (映画) - Wikipedia
映画 キック・アス - allcinema

by tonbori-dr | 2011-01-05 21:45 | Movie