テーマがありき「地球が静止する日」

この盆休み、キアヌの「地球が静止する日」をDVDで観た。
大規模ディザスターパニックであり、侵略?モノであり、サスペンスでもあった。ジェニファー・コネリーはデビューから考えると年齢を重ねたなーとは思ったが相変わらずきれいでいい女優になったなと思わせてくれたし、テーマ的にもエコロジカルの側面と人類の今置かれている状況も描かれている作品だったんだけれど、どうにも食い足りない。物足りなさが残ってしまう。

この映画は巨匠、ロバート・ワイズの1951年のSF映画のクラシックの名作のリメイクなんだけれどその頃は冷戦下であり、世界中が核戦争の恐怖におびえアメリカでは赤狩りの嵐が吹き荒れたそんな時代にその不安をカタチにしたような作品で、物語もほぼ同じような流れをとっている。
というか実は個人的にはこの旧作は観ていない。だけどクラートゥやロボットのゴートはよく知ってる。70年代「スター・ウォーズ」公開でSF映画ブームが来た時に既にSFクラシックの作品としてよく紹介されていた。

やはり時代が変わり、冷戦下の核の恐怖と言うものだけではなくなってきた。そこで人類が分かり合えないという部分。その人分かり合えず諍いを起こしているという部分のドラマがクローズアップされたわけだけど、ヘレン(ジェニファー・コネリー)とその継子のジェイコブ(ジェイデン・スミス、ウィルの息子でいわゆるベストキッドw)に集約されている(他の人類ダメエピソードはほとんどアメリカ国内のこの状況下で起こった事をクラトゥ(映画の字幕ではクラートゥではなくクラトゥ)が初接触や町やTVで見たことで処理している。50年代ならそれでもいいけど21世紀にそれではどうでしょう?と思ったのが大きな原因かもしれない。

一箇所だけああここはいいなと思ったところがあるのだけれどそこはネタバレになるのであとで。

ゴートの処理とか、宇宙船の設定。その他オリジナルから付け加えられた要素というのは確かに今現在風なんだけど、結局それを描くにはえらくこじんまりとしているじゃないという印象が結局物足りなさを産んでいるのではと思った。やっぱりテーマを描くに盛り込んだはいいけれどちょっと消化不良は否めなかったかなという印象でした。

まあお金はかかっているけどやっぱり日曜洋画劇場で見るタイプのSF映画だったかな。

クラトゥことキアヌ・リーヴスは表情乏しい分、こういう役がよくはまる(笑)あの顔でうーんと唸れば力を発揮しちゃうって言うところが既にネオみたいな(爆)

ヘレン役のジェニファーはなんというか、美人だ(笑)いやマジで美しい人。最近はアカデミーにノミネートされちゃったりで一時は消えちゃうかなーと思っていたけど、演技派でタイプというか若い頃から活躍してるウィノナ・ライダーが最初は抜けるかなーと思っていたけど、今じゃジェニファーの方が抜けてるっていうのもいろいろ考えさせられる。

国防長官役のキャシー・ベイツは上手いよねみたいな感想しかない。でも後半の部分とか脚本が荒っぽいせいかいまいち惜しいキャラだったのが悔やまれる。

ジェイデンは…まあいいか(爆)でもベストキッドといいリメイクモノが続けて2本か。リメイク子役と呼ぼう(笑)

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PS:文章追加してます。(太字部分)



ネタバレ


いいなと思ったところは、物語の冒頭、宇宙人は人間のマトリクス(分身)を得るために、1928年のカラコルムに登頂中の登山家からDNAを拝借する。
で物語の中盤クラトゥはある人物と接触するが、彼は先遣隊として先に地球に降り立ったパスファインダー(先導者)でありサーベイヤー(監視者)だったのだが70年間ものの長きに渡って地球人を監視した結果、地球人を滅ぼすべきという結果をクラトゥに伝えるが、その上で自分は地球に残り一緒に滅ぶという。

この矛盾した行為が後の鍵になってくるんだけど、そこをもうちょっと頭からふくらましてくれればこの映画もかなりいい感じになったんだけどなーとそこが残念だった。
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by tonbori-dr | 2010-08-16 21:39 | スルー映画祭り