不毛地帯とわが家の歴史

ちょっと終わってだいぶん経つけど、フジの50周年記念制作で作られた2本のドラマについて書いてみようか、

なんというか人間っていいな、人間って素晴らしい、寿命がくるまでちゃんと(?)生きましょう。人間生きてるだけでまるもうけ、いろいろあっても身内(この定義が結構ゆるやかなんやけどね)が助けてくれるったいって話。

基本、悪い人でもなんというか性善説にのっとってるよねみたいな。

正直最近、人の性、それは悪なり!って感じ?なので、ヲイヲイとか思うんだけど、
ひっかかったのは手塚先生の件。浅野和之さんが演じてる手塚先生のマネージャーのような人が、栄倉ちゃん演じる八女家の三女に、アシスタントはアシスタント、とかっていう件は、上の流れからするとOK!最高!なんだけども、この作品の語る部分から考えるといささかひっかかりを感じる。
それと最後のナレーションはしゃべりすぎ。いや語りすぎ。歴史を云々より、淡々とこれがわが家の歴史でよかったやんけとまあそんな感じです。三谷さんとしては力が入ったんだろうけど、ちょっと力みすぎかなって。
3夜連続だけどほぼ Ⅰクールの話を連続して放送したボリュームはご立派だったが連ドラだったらどうだったかな?という興味もあるが、そうなるともう一つの戦後史を戦後の復興の観点から描き出した「不毛地帯」シベリア抑留から高度経済成長期そして石油。話が書かれたのは前だけれど実在の人物のある側面を落とし込み物語を紡ぐ山崎豊子さんの手法は色々問題あるけど、ストーリーとしては間違っていない。それどころか個人的には人間って奇麗事だけじゃやっていけんよなという部分では「不毛地帯」に軍配があがる。

まあこれは好き嫌いの話でリアルなのかファンタジーなのかの違いだけで、三谷さんは基本ファンタジーの人なんだけど前はリアルとの境界を上手く立ち回っていたけど、最近はファンタジーに引っ張られてちょっと機能していないなという印象。そうだなあ、今後どんな話を作ってくれるのか分からないけど、やはり適材適所なのかなというのは強く感じた。

それとともに今、日本人の中で戦後史を総括したいんだけど、なんか上手く出来ないもどかしさっていうのはこの2作品から共通して感じる。毎度毎度、戦争秘話とか、戦いを繰り返すまじなどとは違うベクトルなんだけど、結局戦争の総括もろくろく出来ていないし、戦後史もしたたかに生きてきたんだけれど人情もあり、泣き笑いありという浪花節に落としこんでいると、やっぱり上手くないんじゃないかなというのはこの作品たちを観て思ったこと。

まあTV局が生まれて50年。そういう部分のお祭りから今度は地デジに移る部分でまた同じようのがポコポコでてきそうだとは思うけど。
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by tonbori-dr | 2010-05-03 21:46 | TVdrama